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2012年12月07日

起こりを消す

武道の世界ではいかに「起こり」を消すかというのが重視されます。

起こりとは予備動作とも言えます。モーションが大きい動作もそうです。

例えば前蹴りの場合。通常は後ろ足で床を蹴って足を上げ、身体は後ろに倒れながら作用・反作用を使って蹴ることになります。

一般的なスポーツでしたらこの方法が正解でしょう。陸上にしても球技にしてもそういう体の使い方をしていると思います。

しかし、武道は命のやり取りの中から生まれた技術です。相手に分かるような動作をすることは命を落とすことにもなりますので、いかに読まれないように技を出すかが求められます。

それではどうやって読まれないように、つまり起こりを消して前蹴りをするのでしょうか。

まずは後ろ足で蹴らないということです。蹴りにつなげる際に後ろ足で蹴って勢いをつけたい所ですが、そうではなく、大腰筋を使って膝を引き上げる世にします。インナーマッスルは外からは観えないのでそこを上手く使うことで読まれにくくなります。それに加えて体を後ろに倒すのではなく前に倒すようにします。

つまり体を前に倒す勢いを使ってインナーマッスルで足を引き上げて蹴りにつなげます。

体が前に倒れるということは重力を利用して落下させるという自然現象を使っています。そうすることで予備動作をなくし技につなげることが可能となります。

伝統的な型にはそうした体の使い方が含まれているものがあります。
単に現象としての体の表面的な「形」だけを見てどういう技なのかを分析してもあまり意味を見出せませんし、実践で使えないという議論になります。

その形を作るためにどういう体の使い方をしているのかを考えるべきでしょう。
そうした積み重ねで「守」が出来ます。そして経験を重ねることで「守」から「破」「離」へと自分の技にしていくというプロセスは重要だと思います。






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posted by 龍仙人 at 09:19| Comment(0) | 武道の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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